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目黒の蕎麦に感動する [グルメ]

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たまたま用事があって近くに来たので、久しぶりに目黒武蔵野さんに入ってみました。
中に入ると古めかしい店内はあまり変わっていないが、少しばかり改装されていた。店内奥のテーブル席だったスペースが削られて厨房用のスペースになっていた。

訪れたのは午後1時半を回っていたので、「蕎麦が無くなったのでこれから打ちます―」と店員さん。打ち立ての蕎麦を食することが出来る。この上ない幸運である。ビールの摘みに板わさ、豆もやしのお通しを食べながら待つ。手打ち蕎麦を打つ場所は店内入口横にある。ガラス張りで蕎麦を打つ様子が見える。気が付いたのは、蕎麦を打っているのはここの店主であるご主人ではなかった。女性の方だったことである。

ビールを飲みながら、何を注文するかメニュー表を眺める。手打ち蕎麦屋に来たら食べるものは決まっている。せいろを食せずして何を食するのか―。温かい蕎麦は邪道である。あえてメニュー表を見るのは、天ぷら等を頼むため。
せいろ1枚(700円)は量が少ないので、ここに入る前に既にせいろは3枚食べようと思っていた。
注文は決まった。天ぷら盛り合わせ(2,000円)に最初はせいろ2枚。天ぷらも食べるので時間が少し経つので後からせいろ1枚を追加しよう。

ここは天ぷらも美味い。・・・記憶は怪しいが、確か店主の親父さんが蕎麦屋をやる前に天ぷら屋をやっていたと言っていたような気がする。間違いだったらすいません。天ぷら盛り合わせは、車海老2本が実に美味かった。海老は揚げたての香ばしい尻尾も食べるべきだね。あと、レンコン2つに、ししとう1つが盛り合わせの内容です。

待望の打ち立ての蕎麦が出てきた。直ぐに気が付いたのは、腰の強さである。打ち立てならではでないだろうか。少し茹で時間も早いのか。とにかく私の好みである。以前と同じように蕎麦の風味、美味しい味も変わりはないが、少しばかり麺の腰の強さが引き立つ。

お店を後にする時に蕎麦打っていた女性の方が挨拶してくれた。

「ご主人はどうされましたか?」

「父のことですか?」

「2年前に亡くなりました」

直ぐに私が2年以上来ていなかったことが分かる。
お嬢さんが跡を継がれたようである。私はお悔やみの言葉を掛けて「ごちそうさまです!」と言って何も語らずに店を後にした。何も言葉を掛けずに・・・。それが少しばかり心残りだった。実は私もつい先日だが親父を亡くしたばかりで、なぜか言葉少ない姿勢になってしまったことを反省する。そういえば生前、ご主人は跡継ぎがいないと言っていたような気がする・・・
跡を継がれたお嬢さん。素晴らしいの一言である。いささかも手打ち蕎麦の技術に遜色は無くお父さんの味をそのままに引き継がれている。そればかりか、親父さん以上に美味しくなっているのではないだろうか。感動してしまいました。

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